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1927年 長野県生まれ
1951年 早稲田大学理工学部建築学科(工経)
1951年 卒業〈旧制〉
1951年 早稲田大学教授・建築家、佐藤武夫設計
1951年 事務所入所
1964年 郷里の家業を継ぎ、株式会社宮本忠長
1951年 建築設計事務所と改組
 善光寺の創建は白鳳時代の645年。本堂は江戸時代の1707年に建立され、日本最大級の木造仏教建築物として独特の優美さから国宝に指定されている。その伽藍構成は回廊がなく周囲に開放され、山門、仲見世、仁王門の軸線を囲むように39軒の宿坊があり、その宗教空間の延長にさまざまな生活が積み重ねられた独自の文化をもつ門前町として発展してきたのが長野市である。
 信仰の拠り所として、男女を分かたず、昼夜を問わず、宗派を超えて開かれてきた善光寺信仰は、あらゆるものを受け入れる日本人の宗教観、つまり「和」の心を表している。7年に一度行われる御開帳では2ヶ月の期間中に515万人の人々が訪れ、多くの善男善女によって賑わっている。この開かれた善光寺の文化、そして境内の建物だけでなく宿坊を含めたエリアを世界遺産にしようと独自の調査と活動をはじめ、それに相応しい環境整備を提言したのが善光寺周辺環境整備構想である。
 善光寺の世界遺産登録の実現に向けて、重要なことは次の3点だと考える。
1.善光寺がもつ世界遺産としての価値と理念を理解し、登録実現に向けて市民意識の向上を図ること。
2.宿坊・仲見世を含めた一帯の重要伝統的建造物群保存地区の選定による法的保護制度を確立すること。
3.善光寺とその周辺環境がもつ歴史的景観を大切にし、世界遺産に相応しい周辺環境の在り方を考えていくこと。
 第一に善光寺とその周辺が世界遺産として通用する顕著な普遍的価値について、
1.回廊を持たない伽藍配置が世界的にみても希少であること。
2.結界がないことによって宿坊、門前町と宗教空間が連続する開かれた寺院であること。
3.庶民信仰の原点として老若男女や宗派を超えた信仰の巾が広い寺院であること。
4.撞木造りの本堂は善光寺独自の構成であり、国内でも最大級の木造仏教建造物であること。
が挙げられる。善光寺は本堂や境内の様々な歴史的建造物がもつ文化財としての価値だけでなく、信仰と深い関わりをもってきた宿坊や門前町もその対象として考えていく必要がある。また御開帳やお朝事などの宗教的行事についても、独自の無形文化財として価値が高い。世界遺産の登録範囲を具体的に示すと、核心地域(コア・エリア)を善光寺境内と宿坊群、緩衝地帯(バッファゾーン)を門前町、城山公園、往生寺などの周辺をその対象と考えたい。
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